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更新日:2018/04/16

ビットコイン最大の危機か?ビットコイン分裂騒動について

ビットコイン最大の危機か?ビットコイン分裂騒動について

ビットコインの取引量は直近1年間で約5倍に増加したと言われていますが、この急激な取引量の増加に伴い、処理速度の遅延が問題となっております。

 

その解決方法を巡り、創設者や取引所グループと大手マイナーグループが対立しており、場合によっては、ビットコインがビットコインとビットコイン・アンリミテッドに分裂します。

 

ビットコインが分裂の危機を迎える

現実世界で始めてのビットコインの使用は、ある男性が、1枚のピザを10,00BTCで購入したことでした。1枚のピザの価格を500円とすると、その際のビットコインの価値は、0.05円となります。

 

現実世界で初めてビットコインが使用されたのは、2009年ですが、それから8年を経過した2017年には、1BTCの価格は、262,115円(2017年7月19日終値・Zaif・Exchnge・HP参照)となっています。

 

ビットコインは発足以来順調に取引量とその価値を上げてきていますが、ここにきて、取引量の増大に伴い、取引に時間がかかるという問題が起こってきました。

 

この問題を巡り、2つのグループの間で意見が対立し、最悪の場合には、ビットコインが2つに分裂する可能性が出てきました。

ビットコインを巡る2グループの対立

ビットコインの取引量の増大に伴い、ビットコイン取引に時間がかかるようになったという問題を解決するためには、2つの方法があります。

 

1つは、ブロックのサイズを拡大する方法であり、もう1つは、取引データを圧縮する方法です。

 

ブロックのサイズを拡大する方法は、大手マイナーが支持する一方、取引データを圧縮する方法は、ビットコイン創設者グループやビットコイン取引所などが支持しています。

ビットコインのブロックの拡大とは

ビットコインは、マイニングと呼ばれるビットコイン取引を承認する作業に対する報酬として、マイニングを行うマイナーにビットコインが支給されることで発行されますが、ブロックとは、ビットコインが発行される単位のことを言います。

 

2017年7月現在で、1ブロックのマイニングに対して12.5BTCが支給されており、また、1ブロックで、100〜1,000のビットコイン取引が承認(記録)されると言われています。

 

ブロックのサイズを拡大するとは、1ブロックに記録されるビットコインの取引量を拡大することを言います。例えば、1ブロックで記録される取引量を1,000超にすることが、ブロックサイズの拡大にあたります。

取引データの圧縮とは

取引データを圧縮する方法とは、ブロックのサイズは変えずに、ビットコイン取引の記録方法を改良して、実質的に、1ブロックで記録されるビットコイン取引の量を増加させるという方法です。

 

ブロックの拡大の場合には、今までのビットコイン取引の記録方法は変えずに、ブロックという外枠を大きくすることによって、容量を拡大し、ビットコイン取引拡大に伴う通信速度の遅延に対応しようとする方法です。

 

一方、取引データの圧縮は、ブロックという外枠のサイズを変えずに、取引の記録方法を改良することによって、容量を拡大し、ビットコイン取引拡大に伴う通信速度の遅延に対応しようとする方法です。

ブロック拡大は大手マイナー、取引テータ圧縮は取引所などが支持

ブロックの拡大を行うと、サイズの大きなブロックを扱えるのは、大手マイナーに限定されてくるので、マイナーの寡占化がよりすすみます。

 

大手マイナーにしてみると、ますますマイニングが行い易くなって、利益を上げることができるので、大手マイナーは、ブロックの拡大には、大賛成です。

 

一方、取引データを圧縮する方法は、少額の送金がより早くできるようになるため、ビットコイン創設者グループやビットコイン取引所などにとっては有り難い半面、

 

大手マイナーには、マイニングによる報酬は変わらないのにより多数の取引を記録しなくてはならなくなるため、実質的な報酬減となりあまり面白くはありません。

2017年8月からビットコインは2つに分かれる?

ビットコイン取引量の増大に伴う取引記録の承認作業に係る時間の増大という問題に対応するために、どのような方法を採用したらよいかということについて大手マイナーグループと、

 

ビットコイン創設者や取引所のグループの話し合いが続いておりましたが、双方が対立して、合意するには至っておりません。

 

そこで、しびれを切らしたビットコイン創設者や取引所のグループが、「2017年8月1日から、ビットコイン取引を圧縮する方法によらないブロックは取引所での取り扱いを拒否する」と宣言しました。

 

これによって、場合によっては、2017年8月以降に、ビットコインが2つに分裂する可能性が現実味を帯びてきました。

ビットコインのソフト分裂について

ビットコイン創設者や取引所のグループの考えでは、この宣言が実行された場合、取引記録を圧縮したブロックと、取引記録を圧縮しないブロックの2つが存在することになりますが、

 

取引所で取引できないブロックは当然人気がなくなり、ブロックが続かなくなります。

 

ビットコインのルールでは、ブロックの枝が短い方が切り捨てられますから、ブロックが続かなくなると、ブロックが承認されなくなり、ビットコインが支払われなくなります。

 

従って、取引記録を圧縮しないブロックの場合、マイニングを行っても、ビットコインが獲得できなくなるわけですから、

 

取引記録を圧縮する方法でブロックを作成することに反対していた大手マイナーも最終的には、取引記録を圧縮したブロックを作成するようになるというものです。

 

このケースでは、一時的に、取引記録を圧縮したブロックと、取引記録を圧縮しないブロックの2つのブロックが存在することになりますが、時間の経過とともに、

 

取引記録を圧縮しないブロックが消滅し、ブロックは、取引記録を圧縮したものに統一され、ビットコインの分裂は一時的なものにとどまります。

 

最終的には、ビットコインの分裂は回避されるので、これを「ソフト分裂」といいます。

 

ビットコインのハード分裂について

大手マイナーグループは、こういったビットコイン創設者や取引所のグループの動きに対抗して、ブロックの容量を拡大した新しい方法を検討していると言われています。

 

2017年8月1日に、取引記録を圧縮しないブロックの取引所での取引が停止された場合には、大手マイナーグループは、ブロックの容量を拡大した新しいシステムを対抗的に導入する可能性があり、

 

そうした場合には、2つのブロックチェーンが併存することになり、ビットコインは完全に分裂します。

 

このケースでは、ビットコインの分裂が決定的なものになるので、これを「ハード分裂」といいます。

「ビットコイン・アンリミテッド」は誕生するか

仮想通貨の世界で、ビットコインに続いて時価総額で第2位のイサーリアムも、2016年にハード分裂を起こして、「イサーリアム」と「イサーリアムクラシック」に分かれました。

 

ビットコインが分裂した場合には、ビットコイン創設者や取引所のグループが提案する方式を採用したものがそのまま「ビットコイン」として残り、

 

大手マイナーグループが提案する方法を採用したものが「ビットコイン・アンリミテッド」となるとされています。

 

「イサーリアム」が「イサーリアム」と「イサーリアムクラシック」に分裂した際、「イサーリアム」の価格が、一貫して「イサーリアムクラシック」の価格を上回ったとされていますが、

 

「イサーリアムクラシック」も、2017年7月現在、時価総額で全仮想通貨中第5位と、それなりに健闘しています。

 

ビットコイン分裂で、ビットコイン相場の急落の可能性も

イサーリアムが分裂したのは、セキュリティー上の欠陥からハッカーによって大量のイサーリアムが盗まれたという事件がキッカケでした。

 

一方、ビットコインの場合には、そういった事件が分裂騒動のキッカケではなく、取引量が急増してシステムがそれに対応できなくなったことが原因ですので、その理由はそれほどネガティブなものではありません。

 

しかし、この分裂騒動のニュースが出たことで、ビットコインの相場は4割近く下落したと言われており、今後の動向次第では、さらに下落する可能性があります。

 

今後のビットコインの状況には、目を離すことはできません。

 
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