スポンサードリンク


更新日:2018/01/05

ビットコインの仕組みについて

ブロックチェーン

ブロックチェーンとは、過去のビットコインの取引記録に新しいビットコインの取引規則を次々継ぎ足していくと、取引データの塊(ブロック)が、鎖(チェーン)のようになりますが、そのデータ全体(ブロック+チェーンでブロックチェーン)のことをいいます。

 

ビットコインは1万円札や百円玉のように物理的な実態がなく、Web上の電子データとして構成されます。

 

例えば、銀行口座に1,000万円の預金がある人が、毎月50万円の収入を得て、毎月50万円ずつ支出を繰り返すとすれば、紙幣や硬貨として実際に使用されるのは1,000万円うち50万円のみで、残りの1,000万円は、通帳の残高数字や銀行が保有する預金取引履歴データとして構成されていることになります。

 

ビットコインも同じことで、その存在は、インターネット上のビットコイン利用者の残高データや、その取引記録(銀行の預金取引履歴データに相当するもの)によって構成されます。

 

そして、その取引記録全体がブロックチェーンであり、このブロックチェーンは、ビットコインの本体そのものとなります。

ブロックチェーンはどこに保管されるのか

さて、銀行などが保管している預金残高の取引データは、銀行等の建物内のコンピューターに保管しています。では、ビットコインのブロックチェーンは、どこに保管されているのでしょうか。

 

実は、ブロックチェーンを保管している大型コンピューターはどこにも存在していません。ブロックチェーンは、Web上のネットワーク内に保管されているので、専用のアプリを使えば、誰でもブロックチェーンの取引履歴に閲覧することができます

 

銀行の預金口座の取引履歴を誰もが閲覧できるということは、考えられないことですが、ビットコインに関しては、その考えられないことが現実化していて、理論上は誰もがブロックチェーンの中身を閲覧することが可能です。

ブロックチェーンの改ざんはどうやって防がれるか

誰もがブロックチェーンの閲覧が可能であるとすると、すぐ思いつくのが、ブロックチェーンはハッカーなどによって改ざんされないのだろうか、という点です。

 

銀行預金口座のデータを改ざんして、100万円の預金残高を1,000万円して、差額の900万円を盗もうとするのは、犯罪者であれば誰もが考えるでしょう。

 

ビットコインの取引記録に誰もがアクセスできるとすれば、ハッカーたちが勝手にビットコインの取引データを改ざんして、不正にビットコインを取得する事件が多発して、あっというまにビットコイン・システムは崩壊するように思われます。しかし、このことは、次のような仕組みによって防がれています。

 

例えば、新しい取引データを改ざんして、過去の取引データに繋げたとします。すると、その次の取引データを繋げるには、さらにデータの改ざんが必要になります。

 

ブロックチェーンを繋げる作業は、100〜1,000個の取引を1ブロックとして行われますから、1個のデータを改ざんすると、100個から1,000個の取引データのすべてを改ざんしないと、正しい取引として承認されないことになります。

 

過去の取引に新しい取引を繋げるブロックチェーンの作業は、一定の時間内に一番早く作業を終えた方のデータを承認します。

 

正しい100個〜1,000個の取引を記帳する方が、改ざんした100個〜1,000個のデータを記帳するよりも圧倒的に早く終了するので、ハッカーなどの改ざん者のデータは絶対に承認されない仕組みになっています。

 

このシステムによって、改ざんしたデータが絶対に過去の取引データに繋がらないようにすることによって、ブロックチェーンの正確性は保たれています

マイニングによる新規発行について

ビットコインの仕組みとして重要なのが、マイニングによる新規発行です。

 

マイニングとは、上記のブロックチェーンの作業を行い、その作業が承認されたものに対して、その報酬としてビットコインが支払われることを指します。

 

そして、マイニングを行った者のビットコイン口座に報酬としてビットコインが支払われると、それがビットコインの新規発行になります。

 

1万円札や百円玉であれば、中央銀行(日本政府)が発行しますが、ビットコインには、運営者がおりませんから、このマイニングがビットコインの唯一の発行方法となります。

 

さて、このマイニングによるビットコインの発行方法にも、非常に面白い特色があります。それは、最初の210,000ブロックのブロックチェーンまでは、1ブロック(100個から1,000個の取引記録)当たり50ビットコインが支払われます。

 

次の420,000ブロックのブロックチェーンまでは、1ブロック当たり25ビットコインが支払われます。その次の630,000ブロックのブロックチェーンまでは、1ブロック当たり12.5ビットコインが支払われます。

 

このように、ビットコインの発行総量が増えるに従い、マイニングに対して支給されるバットコインが半減するようにプログラムされていて、約693万ブロック目では、1ブロックを完成させたことに対して支払われる報酬は、0.00000001ビットコインとなります。

 

0.00000001ビットコインは、ほとんど0円ですから、その時点で、誰もマイニングを行う人がいなくなり、ビットコインの新規発行がなくなります。

 

マイニングに対する報酬がほとんど0円になる時点でのビットコインの発行量は約2,100万ビットコインで、この数量がビットコインの発行上限となります。

 

以上のような特色です。ちなみに、マイニングは、専用のアプリをパソコンにインストールすれば、誰でも行うことができます。

利用者の相互監視によってビットコインは維持されている

今までは、通貨に中央銀行などの管理者がいないということは考えられませんでした。しかし、ビットコインは、この常識を打ち破りました。

 

ビットコインは、誰もがマイニングによってビットコインの発行者になることが可能です。通貨総量は、創設時のプログラムによって約2,100万ビットコインが上限と決められているので、特定の運営者が介入する余地はありません。

 

ビットコインの本体であるブロックチェーンの正確性は、独自のプログラムによって、警察などの力を頼むことなく、維持されます。ビットコインは、P2Pネットワークを土台として成り立っています。

 

P2Pネットワークとは、サーバーなどの中心となる大型コンピューターを持たず、各端末が対等の関係で接続する分散型ネットワークです。

 

P2Pネットワークの特色は、参加者の相互監視によってネットワークが維持されることですが、ビットコインもこのP2Pネットワークの性質を引き継ぎ、特定の運営者を必要とすることなく、利用者の相互監視によってシステムが維持されています。

ビットコインは純粋なデータとしての存在である

お金というと、1万円札や百円玉のような物理的存在を思い浮かべるのが普通です。それゆえ、データだけの存在としてのお金というとイメージが湧きにくいかもしれません。

 

しかし、データだけの存在としてお金は、我々の身近に存在しています。

 

例えば、Aさんが預金口座から、Bさんの預金口座に10万円を振り込んだとします。Bさんが預金の振り込みの後、しばらくの間、預金を引き出していないとすれば、そのお金のやりとりは、単なる口座データが変化するだけです。

 

また、オサイフ携帯なども、スーパーなどのレジのデジタル端末に携帯電話をかざすと、購入した商品の決済が行われて、代金分の金額が登録した預金口座の残高から控除されます。

 

これも、実際に1万円札や百円玉が使われることなく、この取引によって変わるのは電子上のデータのみです。

 

ただし、預金口座やオサイフ携帯の電子データは、最終的には1万円札や百円玉の物理的な通貨と結びついていて、その物理的存在としての通貨の表象(シンボル)にしかすぎません。

 

そして、いざという時には、それらを同じ田院で計算された物理的存在としての通貨に変えることができます。一方、ビットコインは、預金口座やオサイフ携帯と同じ口座残高や取引記録のデータとしての存在でありますが、物理的な通貨の表象ではありません。

 

ビットコインもいざという時は、物理的通貨に変えることはできますが、ビットコインと同じ単位で計算された物理的な存在としてのお金とは交換できませんから、預金口座やオサイフ携帯とはその意味が大きく異なります。

 

その意味では、ビットコインは純粋に口座残高等の電子データのみの存在ということが可能です。

スポンサードリンク