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更新日:2018/01/05

ビットコインの価値の源泉はどこから来ているのか?

ビットコインの価値の源泉はどこからきているのか?

ビットコインは、リリース直後の無価値状態から、わずか8年間で、時価総額が4兆円を超えるまでに急速に成長しました。

 

では、一体どのような理由で、ビットコインの時価総額はこのような巨大なものになったのでしょうか?

 

何もない無の世界からわずか8年間で4兆円以上の価値が生まれた

2009年に行われた、世界で初めてビットコインが取引は、10,000BTC(BTCはビットコインの単位)でピザ1枚を購入したことでした。

 

それから約8年後の2017年には1BTC=300,000万円以上となっています。ピザ1枚の価額を500円とすると、最初のビットコイン取引の相場は、1BTC=0.05円となります。

 

よって1BTCの価値は、約8年間で600,000倍になりました。

 

時価総額についても、2017年6月2日現在のビットコインの時価総額は約4兆4,000億円となっており、ビットコインが初公開された2009年の時点では、

 

ビットコインの時価総額はほとんど0円だったことを考えると、約8年の間に、何もない無の状態から4兆円以上の価値が生まれたことになります。

 

さらに、2017年8月にビットコインは分裂し、ビットコインから新たにビットコイン・キャッシュが生まれましたが、ビットコイン・キャッシュは、ビットコインの取引記録をコピーすることで誕生しましたが、

 

リリース直後でも、ビットコイン・キャッシュの時価総額は約7,000億円となっており、プログラムを少しいじっただけで、7,000億円の価値が生まれました。

ビットコイン登場までのお金の常識について

仮想通貨が出現するまでの貨幣には、実物貨幣と信用貨幣の2つか存在しておりました。実物貨幣とは、貨幣となっているモノ自体が価値を有する貨幣で、金貨がその代表です。

 

一方、信用貨幣とは、現在の1万円札のように、中央政府がその価値を保証している貨幣のことをいいます。現在の1万円札は、物自体としてはただの紙切れにすぎませんが、

 

その1万円札で1万円相当の商品やサービスが購入できることを、中央政府が保証しています。
(詳細は⇒https://bitflyer.jp/tokyounivstudy

 

今までの貨幣の常識では、貨幣の価値となり得るものは、金や銀や銅などの貨幣を構成するモノ自体の価値か、中央政府与える信用の2つ以外にはありませんでした

 

ビットコインの登場は、貨幣の常識を打ち破りました。というのは、ビットコインは、電子で構成された実体のない存在なので、モノ自体が価値を有することはありません。

 

また、中央政府などの管理者が存在しないため、政府がその価値を保証することもありません。

ビットコインの値段は何で決まるか

モノの値段の決め方には、2つの方法があります。

 

  1. そのモノを作るための製造原価によってモノの値段を決める方法
  2. そのモノが、それを使う人与える効用によって、そのモノの値段を決める方法

 

もし、モノを作る製造原価によって値段を決めるという考え方を採用すれば、ビットコインの価格は、ビットコインの製造原価で決まることになります。

 

ビットコインはマイニングというコンピューターの演算によって生成され、マイニングには多額の電気代が必要となりますから、この電気代が製造原価となり、

 

ビットコインの価格はマイニングに係る電気代で決まることになります。

 

一方、そのモノが、それを使う人与える効用によって、そのモノの値段を決める考え方を採用すれば、ビットコインが急速に普及できたのは、

 

送金手数料がほとんどかからないというメリットのおかげですが、このメリットの価値がビットコインの価値を決めることになります。

普通の値段の決め方が当てはまらないビットコイン

しかし、ビットコインのマイニングにいくら大量の電気代が必要だとしても、2017年の時点で、ビットコインの時価総額である4兆円の電気代を必要としているとは到底考えられません。

 

また、少し古いですが、2012年のデータでは、国際送金の総額は5,340億円ドル(1ドル100円として、約53兆円)です。

 

国際送金の送金手数料は送金額の10%程度ですから、世界中で支払われる送金手数料の総額は約5兆3,000億円程度です。
(詳細は⇒http://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2012/11/20

 

すべての国際送金がビットコインで行われた場合、ビットコインの導入によって削減できる送金手数料の総額は約5兆3千億円で、現在のビットコインの時価総額(約4兆4,000億円)とほぼ釣り合います。

 

しかし、国際送金の分野で、ビットコインだいぶ使われるようになってきたといっても、そのシェアは、将来的には20%程度まで行くだろうと言われているような状態です。
(詳細は⇒blog.livedoor.jp/cryptocurrency/archives/29395449.html

 

仮に、現在のシェアを10%とした場合、ビットコインが削減した送金手数料の金額は、5,300億円程度であり、これも、4兆4千億円というビットコインの時価総額と釣り合いません

ビットコインは政府の貨幣への与信の一部を吸収した

そこで、ビットコインの価値の源泉として考えられるのは、政府が普通の貨幣に与えている与信の一部をビットコインが吸収したということです。

 

1万円札の製造原価は4円程度と言われており、残りの9,996円は、政府が与える信用で成り立っています。

 

最初に紙幣を発行する政府は、4円の原価で1万円のモノが買えるわけですから、貨幣を発行するということは、ある意味では、

 

非常に少ない原価で多くの利益を手に入れることができる、非常に割のよい話なのです。

 

ビットコインもお金の一種なので、製造原価よりもはるかに高い値段で取引されるはずです。ビットコインが使われると、その取引に関する分だけ、通常のお金が使われる機会が減ります。

 

ということは、上記の政府の与信に関する利益(1万円のうち9,996円)が、政府からビットコインにマイナーに移動していると考えることもできます。

 

政府が普通のお金に与えている信用の金額は莫大な金額ですから、そのほんの一部でもビットコインが吸収しているとしても、その金額は巨額なものになります。

 

よって、ビットコインが、急速に時価総額を膨張させていることは、マイニングに係る電気代が増加したためでも、国際送金のコストを削減したことでもなく、

 

政府が貨幣に与える信用の一部を吸収したから、というのが最も適切な答えになると思われます。

 

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